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TOP > ARCHIVE - 2012/08




環境省による被災ペットの引き取り調査 
NHKニュース(2012.8.14)からの転載です。

-------------転載ここから------------

被災地のペット引き取り
初の大規模調査へ


原発事故によって立ち入りが制限された福島県の
警戒区域内に、多くの犬や猫が取り残されている問題で、
環境省は、ペットを引き取る意思があるかどうかを、
およそ1000人の飼い主に直接確認する、
本格的な調査に初めて乗り出すことになりました。

原発事故で立ち入りが制限された福島県の警戒区域では、
住民の避難によって多くのペットが取り残されたため、
環境省は、福島県と共に、これまで犬と猫、合わせて
およそ750匹を保護しています。

環境省などは保護したペットを飼い主に引き渡す作業を
続けていますが、およそ300匹については、
放射性物質に汚染されているのではないかという懸念や、
避難先では飼うことができないといった飼い主側の事情から、
施設などに保護されたままとなっています。

さらに警戒区域内には今も数百匹のペットが残されている
とみられ、施設で保護を続けるには予算的にも厳しい状況だ
として、環境省と福島県は、原発事故前に警戒区域内で
犬や猫を飼っていて、連絡先が分かった住民およそ1000人
に対し、ペットを引き取る意思があるかどうかを
直接確認する本格的な調査に、早ければ今月中にも
初めて乗り出すことになりました。

調査は電話や文書を通じて行われ、環境省などは、
飼い主が引き取ることが難しいと回答した場合には、
新たな飼い主を探したり、ペットが今も見つからず、
引き取りを希望した場合には、警戒区域に取り残された
ペットの保護を優先的に行ったりしたいとしています。

ペットを預けた飼い主は

福島県三春町の仮設住宅で避難生活を続けている
坂口直子さんは、立ち入りが制限されている警戒区域の
葛尾村の自宅で、犬と猫をそれぞれ飼っていましたが、
旅館や仮設住宅での避難生活が続き、周りに迷惑を
かけられないと考え、保護団体を通じて見つけた
県内の別の人に預けています。

坂口さんは、「犬や猫にとって、里親に預けられるのが
本当に幸せなのか、考えてしまいます。今後の生活が
どうなるのか先は見えませんが、引き取ることができる
ときが来れば引き取りたいです」と話していました。

福島のペット保護施設の現状は

福島県三春町で県の獣医師会などが運営するペットの
保護施設には、63匹の犬と45匹の猫が保護されています。
これらのペットは、原発事故によって住民が避難した
町や村に取り残されているところを保護されたり、避難先で
飼い主が飼えなくなって、預けられました。

施設ではペットたちを1匹ずつケージに入れ、14人の
スタッフが常勤で世話を続けています。
多いときには150匹を超える犬や猫が保護されて
いましたが、元の飼い主に引き取られるケースは
少ないということです。

14日も、避難先の住宅でペットが飼えないため施設に
犬を預けている、大熊町の男性が訪れ、久しぶりに
愛犬と対面していました。
男性は「仮設住宅では周りに迷惑がかかるし、アパートでも
犬は飼うことができないので、ここに預けるしかありません。
これからどうしてあげたらよいのか分かりません」と
話していました。

施設の獣医師を務める渡邉正道さんは、「飼い主が仮設住宅や
借り上げ住宅に避難していて、引き取りたくても引き取れない
状態が続いている。里親を探すのも簡単ではなく、勝手に
処分することもできないので、悩ましい」と話していました。
          
内部被ばく検査や施設の維持
課題は山積


環境省と福島県では、先月末までに、原発事故の影響で
立ち入りが制限された警戒区域から、犬428匹、猫322匹、
合わせて750匹を保護しました。

保護されたペットのうち、264匹は元の飼い主に返され、
193匹は新しい飼い主に譲り渡されましたが、
残りの293匹については、福島県内にある三春町と福島市の
2か所の施設などで、収容されたままとなっていて、
すでに満杯の状況です。

このため最近では、長期間収容されたペットがストレスを感じて
病気になることが多く、死亡したケースも確認されています。

引き取られないままになっている理由について、環境省は、
仮設住宅や民間の借り上げ住宅などに避難しているため、
飼うことが難しいといった飼い主側の事情のほか、
行政側がインターネットなどを通じて新しい飼い主を探しても、
「ペットが放射性物質に汚染されているのではないか」と考え、
なかなか引き取ってもらえないケースが相次いでいる
ということです。

環境省によりますと、保護したペットについては、
外部被ばくの検査を行い、問題はないものの、
なかなか理解してもらえないとしています。

また、ペットの保護にかかる費用も大きな負担になっています。
さらに保護が進めば、施設が足りなくなるとして、
環境省は先月、2か所の施設に加え、200匹のペットが
収容可能な施設を三春町に新たに整備しました。

また、被災したペットの被ばくを心配する人たちのために、
今年度、内部被ばくの検査も新たに行う方針で、今年度は
被災したペットの対策費用としておよそ1億円を計上しました。

しかし、今後も、取り残されたペットの保護活動や、
保護したペットの餌代など、施設の維持費がさらにかかる
見込みで、保護したペットにどう対応していくのか、
大きな課題となっています。     

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COMMENT LIST

【】 by kakobox


このお話、テレビのニュース番組で見ました。
被災された人間のほうが、今後の見通しも立たない現状では、本当に悩ましい問題ですよね。
行政サイドは、「はじめは無差別に保護していたが、数が増えるいっぽうなので、同じ費用を使うにしても、今後は探して欲しいと飼い主さんから依頼のあった犬猫を優先的に探し保護する。」
(行き先がある犬猫を優先)
と言ってました。
里親さん募集に内部被曝が足かせになっていることも、悲しい現実ですね。
仮に内部被曝があったとしても、内部被曝による先々の心配と普通の犬猫さんの将来の病気のリスクと、変わらないと思うのですが…。
1回も直面したことのない危機的状況に、国家自体がどうしていいのかわからないという感じを受けます。

【こんにちは。】 by クリちゃんです


人間も動物もみんなが幸せになれるはずだから。
きっと道はあるんだ。
お互いがちゃんと命について真剣に考えると、きっと
答えが出ると僕は思うんだ。
もっと本当に真剣に。
力がある方がしっかりしないと駄目なんだよ。